一人二役でした
飛ぶよ
いろとりどりの光が窓からこぼれて床に散らばっていた静謐であたたかな正午だった
冷えていっそう甘くなる
白い季節を待っている暖かい部屋で本を読みながら朝も夜も
いろいろな人に会うのは楽しいけれどはやく目覚めればいい
北国はもう冬の気配だった襟を立てて夜の街を歩いていたら桜吹雪が懐かしくなった