怖い人

コンビニで買い物してたら、怖い人がいました。

夜なのに、サングラスをかけて、
殺し屋のようなコートを羽織って
他者を威圧しながら店内を闊歩してました。

僕はすごく怖くて、目を合わさないようにエロ本を立ち読みしてました。

怖い人は、ウロウロと店内を歩いた後に、
人目を避けるかのようにコッソリと
モーニング娘。のフィギア(480円)を買ってました。

しかも大人買い。
あるだけゴッソリと。

照れ隠しから、レジに行く前にサングラスを外した彼の目は、
フィギアを買えた喜びに満ち満ちており、
ウミガメのような優しさを備えてました。

両手いっぱいにモーニング娘。フィギア(480円)を持つ彼を見て、
別の意味で怖い人だなって思いました。
2002年12月05日(木)

世の中捨てたものじゃない

色々暗いニュースとかあって、世の中のことを嫌になりがちだけど、まだまだ現代の日本は捨てたものじゃないと思う。

先日、銀行ATMで下ろした1万円を取り忘れた話をしたと思うのだけど、失意のうちに、今日もう一度お金を下ろしに行ったのです。
ついでに通帳持って行って、通帳記入も。

そしたら、ビックリですよ。

先日取り忘れた1万円。あれが口座から減ってないんです。
よくよく通帳を見ると

「ヨキントリワスレ 10000円」

とか書かれて、銀行側から一万円振り込まれてました。

多分、あの取り忘れた日、後から来た誰かが銀行側に届けたのだと思う。銀行側はATM側の記録をチェックし、僕が取り忘れたと断定。
そして振り込んでくれたのだと。

「ヨキントリワスレ 10000円」

この無機質な文字を見て泣きそうになった。
世の中って捨てたもんじゃない。ありがとうありがとう。

と感動してたら、また下ろした金をトリワスレそうになったり
2002年12月04日(水)

香水

最近、我が職場の若手の間で香水が大ブレイクしています。
主に男性ばかりが香水をつけてるようなんですけど、
最近の若い男の子ってのは臭いに敏感なのですかね。

その若者たちは、朝から物凄い臭いをムンムンとさせて出社してきます。

柑橘系のソリッドな臭いで決める若者もいれば
甘い香りで誘うような若者も。
独特のスメルで個性を主張する人もいれば、
すっぱい臭いをさせてくるヤツもいます。

あ、すっぱい臭いは香水じゃないか。
単純に風呂に入ってないだけだ。

とにかく、朝は色々な臭いがオフィスに立ち込めて
少々ガスとかが漏れてても気づかないんじゃない?という状態なのです。

僕は元々、そういった人工的な臭いが苦手で、
さらに人一倍嗅覚が敏感なため、
朝っぱらか死にそうな思いをしているわけなんです。

色々な臭いをかいでると、頭痛がして吐き気がしてくるわけで、
仕方ないから僕も自己防衛をするわけで、
朝の時間帯は臭いを遮断するべく、鼻にティッシュを詰めてるんです。
鼻ティッシュで真顔で仕事。これで臭いをシャットアウト。

そうしてるとね、絶対に聞いてくるやつがいるんですよ。

「どうしたの?鼻血?エロ〜〜い」

とか。鼻ティシュ=鼻血=エロという短絡さもビックリですが、
ソイツがすっぱい臭いの持ち主だからさらにビックリです。

お前らの香水の臭い、特にお前のすっぱい臭いがキツイんだよ
どうでもいいから風呂に入れ!

とか思うのですが、シャイで気の弱い僕には言えません。
鼻に詰めたティッシュをポンポンと飛ばすぐらいしかできません。
それが精一杯の反抗。

とにかく、臭いはとても勘弁です。特に男性の臭いは。
一番良いのは、女性からほのかに香るシャンプーの匂いです。
それだったら根こそぎ嗅いでやる。
鼻に髪の毛を吸い込む勢いで。

とか思ってたら、自分の靴から一番すっぱい臭いがしてました。
2002年12月03日(火)

男性用トイレ問題

とある清掃員さんとお話した際のこと、
その人はトイレなどを専門に清掃している人で、
いわゆる「トイレクリーナー」なのだ。

どんな職業にも悩みがあるもので、
トイレクリーナーさんの目下の悩みは、男性便所の尿らしい。

なんでも、最近の若者たちは、便器から離れて排尿をするらしいのだ。
小便器からかなりの距離をあけて排尿をする。

自分の飛距離やコントロールに自信があるのか、
自分のイチモツに自信があるのか。

昔の人なんかは小便器に下半身が入り込むぐらいの勢いで排泄したものだ。
隣の人に見られたくないから。

小便器から距離を開けて排尿をする人が多くなると、
便器周りに飛び散る尿もすさまじい量になってくるらしい。
自分では、ど真ん中ストライクと思っていても、
尿というのは意外と飛び散るものなのだ。

掃除する側としては、飛び散った尿は非常に厄介らしく
こすってもこすってもなかなか落ちないそうだ。
清掃員さん、困ってた。

そういえば、よく行く立体駐車場のトイレに、

「尿が飛びますので、便器に近づいてください」

と注意書きされているのを見たことがある。
手書きの紙に赤と黒のマジックで書かれた紙が、便器の上に貼ってあった。
多分、駐車場の管理人さんが掃除しているのだろう。
飛び散った尿に頭を悩ませているのが伺える。

それでも、距離をおいて排尿をする人は絶えないらしく、
しばらくすると

「1歩前に出てやれ!」

と喧嘩のような口調に変わっていた。
よほど怒っているのだろう。

それでも聞き分けのない駐車場ユーザーたち、
ロングディスタンスで小便をするのをやめない。

すると、張り紙による注意書きは

「前進しろ!」

に変わっていた。もはや意味が分からない。

それを読んだ僕は、なんだか妙に励まされたような気がした。
頑張って前進していこう。
2002年12月02日(月)

ゲームセンター

同僚と夕飯を食いに行った際に、
どうしても行きたいと駄々をこねられて
仕方なくゲームセンターに行くことになった。

ゲームの類は熱くなると止まらない危険性があるので、極力やらない。
隅っこのほうでスロットゲームをする。

ふと見ると、なにやらトチ狂ったように踊る一人の若者が。
今風のナウなヤングなのだが、どこかズレてるような格好。
言うなれば、田舎のオートバックスなどにいそうなタイプ。
しかも、英字が無数にプリントされたシャツを着ている。

Jack!Tony!

などの文字が山のようにプリントされている。

その若者は何を狂ったように踊っているのかというと、
どうやらDDRとかいうゲームらしい。
画面に出てくるステップに合わせて実際に踊るゲーム。

彼はそれを必死に踊っていた。
汗だくになりながら。
少々肉つきの良い体を小刻みに揺らしながら。

溢れるビート。震えるビート。もう止まらない。

なぜか、プリクラを取りに来た婦女子などが見ていると
オーバーアクションになってビートが増す。

踊り終えた彼は、ゼイゼイ言いながら何処かへと消えていった。

かと思ったら、両替に行っただけだったようで、
山ほどの百円玉を右手に忍ばせて
ダンスマシーンのステージへと上がっていった。
その後は怒涛の連コイン。彼のワンマンショーだった。

いったい、何がそこまで彼をダンスに駆り立てるのか。

とりあえず、冬だというのに汗だくになって、ビッショリと背中に張り付いていたシャツの「Jack!」の文字が印象的だった。
2002年12月01日(日)

銀行

ここを有料版にするために
900円を振り込みに銀行に行った。

サイフには1500円しか入っておらず、

1500-900=600

600円も残るぜ!などと喜んでいたら、振り込み手数料をゴッソリ取られた。
財布の中がほとんど空っぽ。

さすがにそれでは生きていけないので、
もう一度ATMにアクセスし、口座から一万円下ろす

これで安心、
しばらく生きていける
むしろちょっと贅沢できる

と、夢は広がるばかり。
ホンワカと1万円で広がるリッチライフに夢を馳せていたところ

一万円札を取り忘れました。

たぶん、ATMの紙幣取り出し口に1万円が取り残された状態で

「お忘れものがございます」

とか延々と言ってたんだろうけど、気づかず銀行の外へ。
もう泣きたい。

というわけで、この日記スペースを有料版にするために
10900円かかりました。
2002年11月30日(土)

交差点

朝の出勤時。
車を走らせながら不意にどこかにいきたくなった。

いつもは左に曲がる交差点を右に曲がってみる。

もう何年も通勤に使ってる道なのに、
ここを右折するのは初めてだ。

初めて見る街並みに少々感動しながら走っていると
綺麗な並木道に出た。

落葉がシャワーのように降り注ぎ、
心地よい光がフロントガラスを照らす。
木陰と太陽が交互に車を覆う。

僕の知らなかった道だけど、
そこには普通に人々の生活があって
マタニティな妊婦や婆さんが歩いている。

なんか朝から素敵な気分になれた気がする。

遅刻したけど
2002年11月29日(金)

カップラーメン

職場での昼休み。
またいつものように近くの定食屋で昼定食でも食そうと、
颯爽と出かけてまいりました。

しかし、定休日。

ならば、と別の食堂へ。

定休日。

職場近くの食べ物屋が狂ったように一斉休業してました。

こりゃあ仕方ないかな、と職場近くのコンビニへ。

すると、周り中が休業だったためか、お昼を求める人々でコンビニは長蛇の列。あり得ないぐらいに人が並んでました。ホント、ロシアかっての。

それでもなんとか、人波をクロールで泳ぎながら弁当コーナーへ。

なんか、弁当コーナーは壊滅状態でした。
イナゴの大群が通った後の田畑のようになってました。
お弁当まったくなし。

おにぎりも赤飯とかマイナーなヤツしかない。

憤慨しつつも仕方なくカップラーメンを手に取る。
レジも長蛇の列で、カップラーメン一つ買うのに何分も並ぶ。
憤慨。

オフィスに戻り、淋しくカップラーメンでもすすろうと、
ポットからお湯を注ぎ込む。
カップの半分ぐらい入れたところで尽きるお湯

ゴボッカポッジュルルル

とか情けない音を出すポット。

仕方ないので、残り半分は水道水で作りました。

異常にぬるいカップラーメンをすすりながら、
憤慨するランチタイムのオフィス。
2002年11月28日(木)

ビデオ屋

行きつけのレンタルビデオ屋にビデオを借りに行った。

こういうことを言うと、結構恥ずかしいのだけれども、
僕もやっぱり年頃の青年。女体などには非常に興味がある。
ぶっちゃけ、洋画とか邦画コーナーに目もくれず
エロビデオコーナーに一直線だった。

エロビデオコーナーに入ると、先客がいた。
僕よりも何歳も年上のオジサン。
普通に高校生ぐらいの息子がいてもおかしくないようなオジサンが、真剣にエロビデオを選んでいた。

なぜか、手にはメモ用紙。
しわくちゃのメモ用紙片手に、
それを見ながら必死でエロビデオを探すオジサン。

どうやら、メモに書いてあるビデオを必死で探しているようだ。

一体どうして、メモに書いてまでエロビデオを探すのか。
パッケージを見て、自分好みの作品とか借りればいいのに。
すごく謎だった。普通では考えられないこと。

もしかしたら、オジサンの高校生の息子が、
登校拒否で引きこもり、家庭内暴力とかバリバリかもしれない。

「クソ親父、エロビデオ借りてこいや!」

とバット片手に暴れる息子。妻は台所で震えながら泣いている
弱弱しい親父は、息子に渡されたメモを片手に必死でビデオを借りるしかなかった。オジサン、人の良さそうな顔してるものなあ。

などと妄想してしまい、少し切ない気分に。

そういえば、僕が高校生の頃だったか、病気で寝込んでいて
母親に「週刊ジャンプと何でもいいから雑誌を買ってきて」と頼んだことがあった。

で、母親は何をトチ狂ったか知らないけど、月刊ジャンプと山ほどのエロ本を買ってきた。
母親がエロ本を買ってきたという事実に、思春期の僕は無性に恥ずかしい気分にさせられた。

メモ用紙片手にエロビデオを選ぶオジサンを見て、そんな切ない思い出が蘇った。

オジサン、メモのとおりに借りるのはいいんだけど、新作と旧作が混じってるよ。混じって借りると返却日が違うから二回返しにこなきゃいけないよ。

助言してあげたかったのだが、シャイな僕にはできなかった
2002年11月27日(水)

ニュースJAPAN

久々にニュースJAPANとかいうフジテレビのニュース番組を見た。

いつの間にかキャスターが変わったんだね。
変なヒゲ面でオデコの薄いおっさんと
半分外人みたいな姉ちゃんになってた。

で、この二人、どれぐらいこの番組をやってるのか知れないけど
すごく固い。なんかガチガチになりながらニュースを読んでる。
新聞とかをそのまま朗読されているような気分だ。

ニュース番組には、キャスターのキャラクターが必要な気がする。
ニュースに対するコメントや、雰囲気、表情。
それらがキャスターごとに違うから面白いし、ニュースに集中できる。
許せないニュースには怒るし、ほのぼのニュースには癒される。
それは全部キャスターが作る世界があってのことなんだ。

でも、この二人のキャスターはダメだ。固すぎる。
全然キャラクターが前面に出てきていない。感情移入できない。
まあ、たぶんキャスター交代があったばかりで慣れてないからかもしれないけど。ちょっと固すぎる。

当の二人も、そういった固さに気づいているのか、なんとか打破しようとしているようだ。

放送終了直前、エンディングテーマが流れる中、数秒のカットがキャスターに与えられる。

「明日の東京は今年一番の冷え込み、風邪には気をつけて」

などとキャスターがキャラクターを前面に押し出す数秒だ。
ココがキャスターの腕の見せ所。
固い二人は精一杯頑張ってメッセージを届ける。
それもかなりプライベイトな内容を話し、必死で打ち解けようとする。
女性キャスターが

「連休中は湘南に行って魚を食べてきました、美味しかったです」

それを受けて男性キャスターが喋る。放送終了まで残り数秒

「私も、あっべっれっ」

噛んでるし、すごく噛んでるし。
そのまま放送終了。すごく彼の言おうとしたメッセージーが気になる。
気になって眠れない。

とにもかくにも、ニュースJAPANのキャスターはダメな気がする。
2002年11月26日(火)

Iremun2 / Ota.P

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