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2002年11月22日(金) いよいよ残すところあと一回。

こんばんわ。ゆみなです。
今日はるると会ってきました。
朝、たまたまネットにいたるると話してるうちに
「お昼でも食べるか」とうことになり2人で新宿に行って来ました。

ご飯を食べたあとお茶を飲みながら、二人でくだらない事を延々と4時間近くも喋っておりました。

今、私たちに起きてる現状をお互いに面白がりながら。唆しながら。

ま、そんなことはどうでもいいんですがね。

それよりも小説です。
かなり飽きがきてたはずの三作目ですが、
ここんところで意外な展開を始めました。

最終回担当のるるが自分で自分の首を絞めてましたね。
せっかく登場人物を2人+豚1頭で抑えていたにも関わらず、
自らアントニオ榎木を出し、プロレス界へと足を踏み入れてしまいました。

いったいどうなってしまうんでしょうね。

ってことで、最終回まであと一回です。
ええ。もう少しで終わります。頑張ってください。


◆◇◆◇◆◇◆

『誘われて長万部』 第11回


カーン!

ゴングが鳴ったと同時に熊子は必殺技を使った。
しかしそれは、さっきくどいほど説明していた『入れ歯固め』ではなかった。
実は『入れ歯固め』はまだ完成してなかったのだ。

熊子は先輩レスラーに

「プロレスをやるからにゃ、『4の字固め』くらい出来なくてどうするんだっ!」

といつも叱られていたのだが、どうしても相手の足と自分の足で『4』を作ることは出来なかった。

そこで熊子が考え出した技。

それは『1の字固め』だった。
4は無理だけど『1』なら出来そうだ。

熊子はチョーの足を持ち上げ『1』の字を作った。
しかしそれは全く固まらなかった。
チョーの足はバレリーナのようにただ上に伸びただけだった。

「ちっくしょぉぉぉ!」

次に熊子が使った技はチョーの身体を二つに折り曲げる『つの字固め』だった。
しかし、それもただチョーのストレッチの手助けをしてるに過ぎなかった。

「これもダメか。字が簡単すぎるんだな。」

やっと気づいた熊子は今度は思い切って

『鬱の字固め』に挑戦してみた。

しかし、あまりにも画数が多すぎて4本の足で『鬱』の字を作るのは不可能だった。
熊子とチョーの身体がグチャグチャに絡み合っただけだった。
試合は一時中断された。

レフリーに2人の身体を解いてもらい、
再開された試合の流れは今度は一方的にチョーマンブ側にあった。


いきなり『てへてへキック』を披露したチョーマンブに場内からは

「チョーコール」が響き渡った。

ヘラヘラ笑いながら何度もキックするチョーのその技に完全にノックアウトしたかと思われた熊子。

しかし、その時、

熊子の鼻から大量の鼻血が流れ出たのだ。

「あっ!鼻血!!」

鼻血に異常なまでの反応を示すチョーマンブは、
すぐにティッシュを取り出し、熊子の鼻から流れる血を綺麗に拭き取り始めたのだ。

そのチョーマンブの美しい姿に会場にいた3億2千万人のプロレスファンと、
テレビの前で釘付けになっていたバー『馬場』の客50000人。
合計1860人のファンは一斉に涙した。


そして、もうひとり・・・和樹も。

なので、1861人が正解だ。

「祥子・・・。君はなんと心の美しい女性なんだ。」

今までの自分が祥子にしてきた行為を恥ずかしくさえも感じ始めた和樹はひとり心の中で呟いた。


「もうしません・・・」


〜つづく








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