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2002年11月14日(木) おしゃまんべって、あーた。。

わんばんこ〜!るるでおまっ!
秋の夜長、オールナイトニッポンを懐かしんでいる、るるでございます。

中学生の頃、勉強してるふりしてイヤホンで聴いていたものです。
ワタクシが好きだったのはビートたけし、所ジョージさんも好きでした。
オールナイトニッポンが始まる直前(だったと思う)の
「コッキーポップ」で谷山浩子の眠気を誘う歌声にまんまと誘われて
寝入ってしまって、面白いコーナーを聴き逃してしまったときの悔しさは
今でも忘れません。。
ほんとは今の今まで忘れてましたけど。

しかし、眠気に誘われるとか、新興宗教に誘われることはあっても
長万部に誘われるとは、思いもよりませんでしたなぁ。
「誘われて長万部」。。。
「追いかけてヨコハマ」かいっ!
ま、どこかノスタルジックな感じもしないでもないですが
長万部という発音が、なぜか全身の力を抜けさせます。

タイトルに地名を入れたモノは2時間物テレビドラマでもよくありますが
たいていサスペンスがらみだったりしますよね。
その土地に絡んで殺人事件があったりして。
そういう展開にします?
って誰に聞いてるんでしょうね。

「誘われてグァム」でも良かったですよね。
ゆみなの息子さん、今ごろ楽しんでいることでしょう。
いいじゃないですか、突然近所にいくようなノリでグァムあたりまで
行っちゃうあたり、頼もしいです。
その行動力、うちの義母ちん譲りでしょうね、きっと。
譲られても困るでしょうけど。
血縁ありませんしね、たぶん。

うちの義母ちんも、けっこう唐突に出かけるんですよ。
例えばこの前の夏休み、ワタクシたちがキャンプに行って
心から楽しみ清々しい気持ちで帰った瞬間に、
「年寄りを一人にして、心配じゃないの!?
自分たちばかり楽しんで!
私も明日から旅行に行く!」
と言って行き先も言わずに突然出かけちゃったりね。
そして3〜4日帰らないと言っていたのをいいことに
羽を伸ばしていたら
たったの2泊で突然帰ってきちゃったりね。
新潟方面に行った来たにもかかわらず
お土産は東京駅地下で買った東京の老舗のみつマメだったりね。

ま、旅なんてものは、そんなもんですよ。
どんなもんなんでしょう。
どうでもいいです。
やけくそです。
じゃ、リレー小説いきます!
バトン落としそうです〜。


◆◇◆◇◆◇◆

リレー小説第3弾

『誘われて長万部』 第3回

スナックに入るなりホステスに鼻血を出されて慌てない客はいないだろう。
和樹はティッシュを手早く丸めて祥子の鼻の穴に押し込んだ。
和樹は仕事にも行き詰まっていたが鼻も詰まっていたので
ティッシュは常にすぐに取り出せるようポケットに入れていたのだ。

鼻血を出しても優しくしてもらったこともなく
いつも自分で鼻をつまんで空を仰ぎ、後頭部をチョップの手でコンコンと叩くことしかしたことがなかった祥子は、
和樹にティッシュを突っ込まれた瞬間、
勝手に「運命の出会い」を感じてしまった。

和樹も和樹で、知らない土地で人恋しくなっていたことも手伝い
ブサイクの上に鼻の穴にティッシュを詰めた目の前の女に
「この際、この程度でもしょうがなかんべ」
と妥協し、そのまま祥子の部屋に転がり込んだのだった。

祥子が興奮すると鼻血ブーッになることは、その晩ベッドで思い知らされた。
まさに流血戦だったのだ。

和樹にとっては見知らぬ土地での一晩限りの遊びのつもりだった。
だが祥子は運命の一夜と信じて疑わなかった。
東京に戻った和樹を数日後に追いかけてきた祥子。
和樹は何度も祥子を捨てようと、
山奥に置き去りにしてきたのだが、
そのたびに祥子は往路で自分がポタポタと垂らした鼻血を手がかりに戻り、
和樹のもとに帰ってきた。
そんなことを繰り返しながら今に至ってしまったのだ。

そして先週、海を見たいという祥子のわがままをきいて
ドライブに行った時、
和樹は今度こそ祥子から逃れようと
海に投げ捨てたのだが
サケのように川をのぼって帰ってきたのだ。

「もうしません」と100回書くのはこれで何度目だろう。
ばかばかしい。
本当の犯罪者になる前に、このヒステリックな鼻血ブーッとはきっちりと別れなければ。。
和樹は静かに言った。

「俺達、おしまいだべ、、
おしゃまいだべ、、、
おしゃまんだべ、、、
おしゃまんべ!」

「やめて!」

祥子は耳をふさぐかわりに両方の鼻の穴に詰めていたティッシュを
耳に突っ込んだ。

その瞬間、和樹の中にフツフツと殺意が沸いてきたのだった。。

〜つづく





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