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2002年11月02日(土) リレー小説『媚薬』いよいよ佳境!(なのか?)

あゆが離婚するのと、るるが義母に手をかけるのとどっちが先なのかとワクワクしていたら、
自分がうんこを掴んでしまったゆみなです。こんばんわ。
人の不幸をワクワクしててはいけません。教訓です。

さて、そのあゆだが。
なんでも熱を出したそうだ。心配だ。
もしかして、熱を出したことすら離婚理由にしてしまうのではないかと心配だ。
「体温の不一致」とか。

で、あゆが熱を出した理由を私なりに考えてみた。
最近、あゆのことを一日中考えてるような気がしないでもないが。

あゆが発熱した理由はただひとつ。
るるが一昨日の日記で『媚薬』の回数の間違いを指摘したからに尽きる。
あゆは意図して第四回にしたことに気づいてあげられなかったるるに対しショックを受けたのだろう。
クラッときたに違いない。
「ああ、なんか熱が出てきた〜。」の熱だと思う。

ではなぜ、あゆは第五回なのに第四回としたのか。
それは、『媚薬』は全12回の物語である。

このままだと私が最終回を担当することになるのである。
しかし、最近まったく収拾のつかない状態になりつつある『媚薬』を、
私やあゆが完結するのはあまりにも理不尽ではないか。

なぜなら、自分がタイトルを覚えやすくという理由だけで二文字にしたこのタイトルの責任を取るのはるる。君なのではないか?
というあゆ流の抗議だったのではないかと考える。

ああ。考えれば考えるほどそう思えたきた。
すごいな。わし。自画自賛。

なのに、だ。
るるはそのあゆの無言の抗議を受け止めることは出来なかった。
受け止めるどころか、「やーいやーい!あゆ。間違えてやんのっ!」などと公衆の面前で
恥をかかせてしまうという、
「それだけは人としてしてはならない。」行為に及んでしまった。

あゆ。悪かった。るるの代わりに謝るよ。許してやってくれ。
しかし、神はちゃんと見ていたよ。
るるにはちゃんと天罰が下っていたのだよ。

るるはあの日、あゆの間違いを指摘しておきながら、
自分で軌道修正することをすっかり忘れていたのだ。

つまり、本来ならあの日の『媚薬』は第七回のはずなのに、
るるもまた間違えて、そのまま第六回として書いていたのだよ。
私があゆの第四回につられて五回にしてしまった。という失態を
「まぁ、ほっときましょう。」と軽く流したくせに、
自分もつられて6回にしてしまったという罰。

だから大丈夫だ。
このままいけば、最終回はるるが担当する事になるだろう。
さぁ、るるよ。
『媚薬』の責任をとってもらおう。終わりは近い。


◆◇◆◇◆◇◆

『媚薬』 全12回の第8回


門を叩いた冴子に無鉄砲は言った。

「誰だぁぁ!!人んチの門を壊しやがって!」

「す、すみません。」

あまりの無鉄砲の怒りに恐れをなしてその場を逃げるように立ち去った冴子は、
ただ当てもなく街中を彷徨った。

もう芸能界には戻れないのかもしれない・・・

冴子の脳裡にふと過ぎった不安。

しかし、その時、遠くから冴子を呼ぶ声が聞こえた。

「君!待ちたまえ。」

振り返ると無鉄砲が鉄砲を持って近づいてきた。有鉄砲になっていた。

うわああああああああ!

足が竦み、その場から動けなくなってる冴子に対し、
たった今改名したばかりの有鉄砲は言った。

「風の噂だと君は100円玉を1銭玉に変えることができるそうじゃないか。」

「え、ええ・・」

秘密の力のことが風の噂となっていたことよりも、、
有鉄砲が鳩が豆鉄砲をくらったような顔をして、水鉄砲を持っていた方に驚きを隠せない冴子だった。

有鉄砲が言うには、

冴子は300年の歴史を持つ「100円玉1銭変化 和泉(わいずみ)流20代宗家」であること。
今ではその伝統芸能を継承するのは冴子しかいないこと。
そして自分は冴子をずっと捜し求めていたというのだ。

「君。もう一度その芸をやってみないか!」

有鉄砲の誘いに冴子は考える間もなくホイホイ乗った。

どんなカタチでもいい。
もう一度脚光を浴びることが出来るのなら・・・

それから有鉄砲のもと、冴子は昼夜を問わず100円玉を1銭玉に変え続けた。
有鉄砲の家には山のように積まれた1銭玉が所狭しと置かれていた。

そしてある日、『ニュースステーション』が冴子のことを取り上げた。
それ以来、冴子のところに各テレビ局からの出演依頼が殺到した。

     〜つづく











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