恋文
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雨ばかり 咲き始めの サツキに 降り注ぐ
家の中の音も 外の音も 混ざり合って
眠れない
いつか 眠っている
遠い海を おもいながら 風の音を聞く
曇り空のした
静かな部屋に ラジオの音 時計の音
わずかな音を 追わずとも 追っている
雨で煙った町 光がにじんで 窓にうつる
雨が降るのだけれど
なんだか嬉しい
春の雨だから
小鳥が 誰かを探している
それが悲しいと いうのだろうか
小さく 啼いて また 飛び立つ
だから 声を 聴いている
腕に止まったね
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