恋文
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いつのまにか 雨になっている
濡れた舗道を 光らせて
風も流れてゆく
帰ってくる
吐息
静かに
眠ろう
夢もみない 眠りのなかで
きっと 誰かと 遭っている
雨上がりは ひんやりとして 秋のよう
どこかに 隠れた 春の空
娘の弾くピアノは
やっぱり 娘の音だった
その音を聴きながら
とおくに行きたいのか 近くにいたいのか
ぼんやりしながら
しあわせに 聴いていたのよ
数えられないものを 目の当たりにしているような めまいのなか
避けても 雨のなか
街灯の光も 映る
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