恋文
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銀の鎖で 繋ぎ止めたい
今日も 星と月のかたち
黄昏の公園の隅に 辛夷のつぼみ 白々として
空には 一直線に 金星と三日月と木星
陽射しがはいってきて きもちが おだやかになる
料理鋏で 指と爪を切った
きれいに 切れるのね
血は、少しづつ出て
不思議に 大丈夫な気がする
ふと 指は 逃げるのよね
かぼちゃを 太い包丁で切るとき
指を切断するような 気がするときがある
どんなに 憧れるだろうと
ずれたり 崩れたりしながら
かたちは 定まらない
八つ当たりのように 早足で歩いている
汗の予感のような 肌の感覚が 厭わしい
| 2012年03月20日(火) |
まだ 遠いのかもしれない |
春を迎えつつある 町なのだろうか
くすんだ通りに わずかな木や草花や
まだ 空も灰色
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