恋文
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山の上に 乗りかかるように 浮かんでいる 雲が縁が輝いて
ただ平穏に 過ぎてゆく
寝坊した朝 子供の声が聞こえている
世間は もう動いていて
わたしは まだ ちょっと まどろみたい
結局は 自分の勘と経験と
レシピを見つつも
えいやと やってしまうのがいいので
なんだか 水が多かったかな と 思ったって
できてしまえば ほら
おいしいじゃない
雨しぶきが しらじらと光る
傘が撓んで 進むのも覚束ない
ぱちん と はじけるように 傘の骨が折れた
湿った匂いが 立ち上ってくる
町の明かりは ぼんやりと
月のない空を 照らしている
風が まるくなった
曇り空だけれど
なんだか明るい
水溜りを よけても
湿った道
空は ようやく 曇り空
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