恋文
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2012年03月05日(月) 雨の日

雨のむこうは
どこか遠い

誰かが
いつのまにか
いなくなった

雨の音ばかり


2012年03月04日(日) ふわふわ

少し自分ではないような
一日があって

ふわふわ
浮いているような

足元が
きもちいい


2012年03月03日(土) 温泉で

窓の外
猫が 横切っていった

わたしは 温泉の中で
暖かい

猫は
ちょっと
こっちを見た

つまらなさそうに
顔をそむけて

とんとん と
行ってしまった


2012年03月02日(金) 雨の夜

曇りガラスを通して
道路がぼんやり光る

黒く照らしながら
車が通り過ぎる


2012年03月01日(木)

雪を残して
山が光っている

過ぎるだけの
日々であっても


2012年02月29日(水)

街角に
残る雪

同じ白さで
中天にいる
三日月
かすんだ暈


2012年02月28日(火) 一日

だるい
ひだり腕を
連れてゆく

道は
人にあふれて
いるけれど

どこにも
音を感じない

まるく
周ってゆく
いちにち


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