洗い物をしているあいだ考えている考えていない堂々巡りどこかに行ってどこにも行かない
手繰ってもいつか切れてしまっていてあるいはいつか切ってしまっていてそうしてまた繋がってゆく
街灯に光るもう雪になりそうな音のような静か
ガラス窓が白い昼休みのひとり
風景が 霞む 湿った風が夜を渡ってゆく
普通の一日ただの一日だけれどこのまま終わってしまってしまいたい
半分の 月欠けた半分に木枯らし