恋文
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風景は一面に 凍っているようだ
遠くの空まで 透きとおっている
潮騒のように 聞こえる
雪になる前
夜は ゆっくり 更けてゆく
普通のことは 本当は つらかったり 悲しかったり する
だけど 普通のことだから
地球の 裏側から メールが届く
みんな うまくいっているよ と、返信する
甘さと 苦さ
なにごともなく すぎてゆくは それでいいのだが
いつまで つづくのだろうかと おもう
目覚めて 眠れない夜更け
何も考えまい と するほどに
とりとめもなく あふれる意識
毛布のトンネルに 横たわる
脚はまっすぐ 手は胸元で重ね
体温のなかに しばらくのあいだ
眠りにつく
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