恋文
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空の色と 同じような 一日が過ぎる
朝の小さな傷が 黒く かたまって
夕方に ふとしたはずみで 破れる
夜の街にでる
冷気のなか ただよう
縮こまりながら
かんたんに 病むのは
からだより こころかも しれない
気づかないまま
体温との 境界線を 行き来する 朝の夢
足先が 暖まって 眠りにつく
足先の 冷たさで 目覚める
からだは 目覚める前に 冷めるのだろうか
囚われた者のように 見やる ブラインドの隙間
交差点に 車が 通り過ぎてゆく
朝の街を 脚が 身体を 連れてゆく 風の中
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