恋文
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2012年01月01日(日)

痛みと痛みの
あいだ

笛の音を
聴いている

どこにも 冬


2011年12月31日(土) 台所

ぎんなんが
ぷつん と跳ねる
ヒスイ色

夕暮れの台所


2011年12月30日(金) ちぶさ

わたしを
おんなというからには

どこかに
おんながひそんでいる

いや ひそんでいるのではない

あからさまに

おんなであったり
するのだが

ちぶさがあるはずのところ

ふれても かすかな
ふくらみ


2011年12月29日(木) 一日

一日なんて
なにもしなくても
過ぎていってしまう

気づかないまま


2011年12月28日(水) また あした

あ 雲が
いつか厚くなって

夕焼けも
ないのだった

かすかに
空の名残


2011年12月27日(火) いちにち

いちにちの
終わりのために

いちにちを
過ごす

また
いちにちが来る


2011年12月26日(月) 冬の朝

カーテンから
洩れてくる光

朝と知りつつ
まどろむ
冬の朝


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