海につながるとしても海ではない音もなく流れてゆく
風といっしょ急ぎ足ですぎる街角の暗さ
日が傾いてゆく林のなかモザイクを変えてゆく
午後にはすでに遠くから冴え冴えとしたひかりからだを通ってゆく
無言のまますれ違ってゆく聴こえるのはスピーカーからの音ばかり
いつものことがいつもでなくなる夢ではないならめざめない
突然の 雨にふるえる木々は街灯のひかりをたわめる傘のしたに