恋文
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ブラインド越しに 洩れてくる 日差し 徐々に翳る
また 想う 遠い地の夕暮れ
日に日に 冷めてゆく光
かの地では なおさらに
傾いた 日差しを思う
風がやわらかい 道端に コスモスが揺れる 通りには 音もわずか
雲が 降りてくる
空を とんびが旋回する
風を 捉えた羽が上下する
とんびは 空高く行ってしまう
突然の雨
地面に 点々と映る光
目を上げれば 行方にも光
仮想でも 遠く離れていても
わたしの生きている 世界の一部
ちらりと見た 窓の外の夕焼け
惜しむ間もなく すでに暗い空
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