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真昼の 夢です
さるすべりの 並木道を
みんな 歩いてゆきました
見知った人は いたでしょうか
暑さに 酔って 歩いているよ
空は すぐ 暗くなって
雷の音が 聞こえてくる
みんな ざわめきの まんなかで
お祭りの ざわめき 遠のき
雨になる
山並みの上に 重なる 雲の峰
雪のような 空のひかり
雨になり
午後の時間は なおさら
ゆっくりと 過ぎる
少しずつ 熱は 冷めていった
風のなか
まだ 熱をもった 身体から
一日を 終わろうとする
冬の夜にも
夏の夜にも
街灯の光は 冴え冴えとして
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