恋文
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そこにも
いくつもの 会話の輪
ふと 窓の外を 見やる
夏の光と風
夕日の照り返しが 窓を光らせる
ビルの間を バスは のろのろ走る
家まで もう少し
ふんわり茂った 木がゆらゆら
遠くの山も面 いっしょに 揺れる
眠くなる 昼下がり
ちゃんと 緑になるよね
ベランダの 手すりに這ってゆく
みんな 緑になりたかった
また 今度ね と 約束だけ
まだ残っている
その町にも 毎日がある
親密になれない 暑さ
懐かしい 雨
影に沿って歩く
光を透かして 茂った木々を 見上げる
熱気になか
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