風を伝ってどこかに行きたい夜
思いもかけず乗り込んでくる大勢の学生たち海の照り返しよりも眩しい
こんなところで出逢えたのね語り合う一瞬のあいだの永遠
花の傍らを通り過ぎる風と一緒に歩く道
ゆらゆら揺れるひかり街のざわめきに押されるように過ぎてゆく
雲にすっかり覆われて山はそこにないかのようだ普段どおりの朝が始まる
短い夢にしばし留まり今のなかに歩き始めどこともしれないところまで