恋文
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雨のなかに 吐息が 溶けて
からだも 薄くなる
車通りが 波の音のように 聞こえてくる
雨は 霧のように 舞っていて
夜は 海に通じている
一歩の前に
世界の 英雄たちに
一礼をする
空が 黒雲に覆われていても
子供たちの声が 響いている
空は青くて そのくせ 風は強い
いつしか 汗ばむ
夜は 遠くの 音とともに 凍る
不思議な 平穏な夜
どこにも 今もまだ
生活も 続いているなんて
押し戻されそうな 強い風のなか
歩き始める
夕方の空は 濃い灰色に曇る
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