恋文
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木々は 木のかたちのまま 凍る
思い出のまま 残るだろう
わたしは わたしのかたちのまま まだ
流れてゆく どこに 残るだろう
雪の山肌が 朱色に染まる
雲の切れ間から もれる ひかり
街灯は 雪を 滲ませ
街路を 滲ませ
眼を 滲ませる
昨夜の雪が 融けてゆく
まだ暗い 空のした
濡れた敷石を 踏んで
湿った 風の中
向こうの山の上は もう 白くなっている
朝には ここでは 雨だったのに
いつか 秋が通りすぎてしまった
行く先に しるしをつける
後には 目印はない
まだ遠くを みる
目覚めると 途切れる
夢を もういっかい 繋ぐ
つなげない
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