恋文
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どんなに 夏は 短かったのか
わずかな 名残もない
人々は 夕暮れの 町に集う
はやくも 傾いてゆく 日差し
観覧車が 丘の上に 回っている
透明になる ひかり と
重い空の あいだ
いったりきたり いつも
同じところを
どこにも 同じ時間が 過ぎて
同じ時間を 生きている
一息をする
まだ ゆかなければ
ちいさくなる わたしは
それでいいのかも
削られてゆくのは なにかしら
いずれ なくなってゆく いのちの かけら
料理するって ちょっと 危険な仕事なのよね
不注意で 腕にかぶってしまった 熱湯は
前にフライパンの縁に 触れてしまった 痕をなぞっていった
でも、できあがった ご飯が 美味しかったら それで いいかな と
冷たい水で 流している
浮遊する
空を覆う 雲のしたで
水の流れに 沿って
見上げれば 飛び去る
鳥たち
やがて 失われてゆく 色のあいだを たどる
まだ 光に彩られて
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