恋文
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眠たそうな 花のなか
きょうは 夏の日がもどり
真っ白な 土の道は
空にうかぶ 雲に 続いている
夕暮れは 音もなくやってくる
明るいまま 人の声も 遠ざかって
まだ 終わらない 一日を 待っている
ゆるやかに 動きつづげている
風が 冷たくなる
まだ 光の中
閉じこもる 一日は 暗くていい
雨の音が 通り過ぎてゆく
てのひらに 水をためる
小さな 海をつくる
なんにもない その中に
わたしを 沈めて
手をほどく
あっというまに なくなる
髪を 乾かしている
鏡のなか
ときどき 離れていってしまう
こんな わたし
どんな わたし
姿見に 映ったのは
骨格のような ひとつの からだ
少しづつ 削ぎ落ちていったのは
肉だけだろうか
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