恋文
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みんな過ぎてゆく
片隅で見送る わたしも 流れる
いつか 雨になる 空の色を見て 頬をなぜる 風のなかを行く
誰もいない みんな 息を潜めているだろうか わたしだけの この道
こんなに雨が降るから 川の流れは溢れるよう
わき目もふらずに 走ってゆく
行く先はずっと向こう 砕けてゆく
なにも特別なことがないのがいい 一日がいつのまにかすぎてゆく
雨が降るのなら 傘のなかにいればいい
あたりまえのように 一日が終わる
窓越しに雨が強くなるのが見える 外に出てみようか
水溜りに 落ちる
雨のしずくが やわらかい
月は 白く滲んでいる
橙色の街灯の下 歩いている
わたしの影の 前になり 後ろになって
ぽつん ぽつん みんな 影のように 立っている
雨粒が 霧のように ひかる
わたしも 影に紛れる
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