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声のとどかない 彼方に 耳をすましてみる
待っている声は 聞こえない
曇り空のした 歩き始める
きょうが 始まれば
やがて 晴れるかもしれない
まだ こんなに 明るかったんだ
ひかりで けむるような 丘の上の木々
帰りみちも 光っている
切り取ってきたのは 幾本かの すすき
風のわたる 野原を 思っている
野ばらの 実が まあるく 赤い
野あざみの 種も もう 散ってしまった
ちいさな 花たち また こんどね
まだ 明るい空 緑は いっぱい
だけど また 今度ね
また 会えるね
花の町を 歩いています
なにも 思い煩わなくても いいのです
穏かな ときが流れます
木に 登った
枝の 葉っぱのなか 黒い
猫の 花
夕方 昏い 空の下
雨のあと
ばさりと 揺れる
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