恋文
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誰もいない 昼下がり
わたしも いなくなる
影が ぽつんと 落ちている
ラジオからの ことばが 漂っている
夕日の 照り返しが 影を 縫いつけて
風が とまっている と おもえば 草が ゆれる
まだ 暮れない
夜が すこしづつ 早くなる
藍色が 濃くなって
それでも 子供の声が 響いている
明るい いちにちが 過ぎて
ゆっくり 藍色に とけてゆく
雨のおとだけに なってしまったみたい
会話も 濡れて 流れる
花も 草も 透きとおる
目のなかに 透きとおる
影も はっきり のびるけれど
じぶんのかたちも 透きとおって しまいたい
雨が降っていると 気づかなかった
やがて 雨の音だけに なった
雨がやむと いろんな音が
もどってきた
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