恋文
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影に 切り取られたような 光のなかに
鳩が 三羽
一羽が みんな 追い散らすから
ぽつんと 一羽 光のなか
目覚めさせるように 眠らせるように
繰り返し やってくる
熱をはらんだままの 街を抜ける
乾いた通りに ぽつんと しずくが落ちる
気づくと いつか 空が くらい
行きつ戻りつする
見えないままでも
どこかにたどり着くために
進む方向は たぶん 行きたいほうへ
おきざりにできない 不安は いつも わたしの傍に
辿ってきたように まだ 進んでゆく
すこしづつ 怪我もする
どこかしら 危うい
だからといって だめになるわけではない
一病息災と いうのだろう
傘を たたく 音が 大きくなり
夾竹桃の 枝が 揺れる
ぼう と 遠くの景色が けむる
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