恋文
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ひそめていた息を 吹き返すように
草木の かおりがする
隔てているもは 自分自身だろうか
黙り込んだまま 外を見る
熱気をはらんで ただ 明るい
わたしのなかの いっこに 自分でいる
どこにも ゆけない まんなかは
ただ さびしいだけの ひとり
緑に 満ちて 光に 満ちて
鳥の 囀りに 風が 渡り
そうして 影にも 満ちて
では どこに 欠けることが あろうか
夜のあいだに 通りすぎた 嵐が 窓に 残していった
朝のひかりに 光っている
降り注ぐ 日差しも 翳ってゆく 空も
ひとしく 今日のなかにある
海よりも 時のほうが 隔ててしまうのだ と いうだろうか
逢いたいひとには
海が 隔ててしまうのに
時は 忘れないあいだ 止まっている
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