恋文
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こんなに 真っ盛りの花
ぽつんぽつんと 湧いて出る 不毛な考えは 隠してしまおう
いつか いっしょに 散るだろうか
霧が晴れたら どこに いるだろう
目をこらしてみても ずっと霧の中
流されてゆく
ひとりが ひとりでいるあいだ
ぽつりと いるわけではない
遡り つながってゆく ひとりのきもち
馳せる そのむこうに つながってゆく
こんなに 春は いちどきに やってきた
小鳥が からだの十倍もの声で さえずっている
まっすぐな 光のしたで
みどりの まんなか
はなの まんなか
はるの まんなか
ことりが いる
ひそかに かおるあいだに
はなになる
とげも まっすぐ のびた
連翹の 向こうの空
ずっと ずっと 遠い空
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