恋文
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夕刻は まだ あかるかった
風は 少し つめたかった
たたずんでいる ひとの チュニックの襞が
やわらかな 波を えがいていた
記憶のなかに 紛れてしまう
遠い国の 春のすがたを
探っている
少しづつ すり減ってゆくのは あたりまえのこと
疲れてしまったら 休んでいよう
まんまるくなった 自分に なってしまいたい
ただ 雨のなか
濡れたまま
音もなく
いつでも 落ちてしまう
石は 遠くに
見えなくなる
始まるとともに 終わりを待つ 毎日
日は そうして 進む
目覚めたときの 夢にもどったような
あいまいな いちにちです
もう一度 目覚めましょうか
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