恋文
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すとんと 行き止まった
壁のまえで うろうろしている
立ち止まらなければ どこに ゆこうか
雲のあいだに のぞく 空が 逆さまになった 池のように 光っている
落ちてしまいそうに
それは 主のいない 部屋で
みんな いつものまま 佇んでいて
歩み入ると そのまま いつものとおり
変わったのは
世界でしょうか
わたし自身でしょうか
変わらないものが どこにあるのでしょうか
明日 わたしは どんなになるでしょう
でも、きっと 誰も知らない
道しるべが ないとしても
だれかの 姿 だれかの 声
たどって 歩いてゆく
短い草が 鉄路のあいだに 広がっている
雲のなかから 夕日がのぞく
風が 冷たくなった
いずれ 雨も降るだろう 嵐にもなるだろう
いまは まだ 陽だまりのなか
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