恋文
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手探りで あったとしても
触れるものに 導かれて
歩んでゆく あした
ひりひり 手がかじかんで いる
丘のうえから 見渡す 向こうには
まだ 雪を残したままの 町並みと また 丘が 見える
くだってゆく 道すがら 何も 考えたくない
小鳥の さえずりが 戻ってきた
振りかえる 自分が いなくなる と
いつだって あるかもしれない
ふと 立ち止まる 街角で
向こう岸は その すぐ そこに 見えるのに
誰か とつぜん 消えてしまう
それを 知らないまま
時が たってしまう
こんなに 広い 世界に
でも だから まだ
出逢える
記憶も アルバムの写真のように なる
ぷつんと 切れ端の情景の まま
色あせてゆく
手繰り寄せるのも いつか 覚束ない
間違えたことを やり直し
欠けたものを 補おう
何度でも 出逢おうね
風が ほどけてしまった
ばらばらに 飛んでいってしまう
わたしを押してくる それは 切れ端なのか どうか
大きな手のように 強いままだけど
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