恋文
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わたしが 忘れるように 誰もが わすれる
ふと 思い出すのは 偶然のことなので
思い出は きっと すれ違って ゆくのだろう
それでも いつか また きっと 逢いたいね
どんなにも 特別なことはない けれど
思い出すのは どれも
誰かといっしょにいる 教会のことだったりする
思い出は いつも ほの暗い
霧の先に 歩みいる
出口など いらない
いちにちの はじまりの光が 川面にとどく前に 橋をわたる
濡れた歩道に 街灯のひかりが きれぎれに映る
ただ影ばかりの町に わたしも 影のように はいってゆく
とりたてて 何もない 一日がいい
寒さに すくみながらも 歩き
街角で買った パンが 美味しかった
丘の上に 影のように 木々は立ち
ずっと向こうは まだ 雪で白い
空も灰色だけれど
緩んだ寒さに すこし ゆっくりする
なんの音も 聞こえていないみたい
濡れた歩道に 街灯の明かりが 映り
行き交う人々は ただの影になる
この街角で あなたに 逢いにゆこうか
あなたの夢のなかに たどり着くかもしれない
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