恋文
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霧のなかをゆく
いつか 晴れたとき
どこに 立っているか わからないとしても
明けてゆく 空は まだ群青色
川面に 波が わずかに 光る
また 一日が はじまる
流れてゆく
かたちは もう かたちではない
水底で ゆらり ゆれる ひまもなく
そんなに 早い 流れのなかに
なにも かわらない
なにも
過ぎて ゆけば いい
そのまま わたしは いるだろう
トンネルを 抜けだしたように
きらびやかな ひかりが 入ってくる
窓は くもって
騒がしく 乗り込んでくる 人々を見やる
濡れた窓を ぬぐうと くらい路面に
ひかりが 落ちていた
雪がふる
季節が ふつうに 移り変わるように
なにも おなじまま とどまっていない
夜には たくさんの音が 聞こえる
ときおり パイプの とおいところで 水がながれ
風のように 空気は 動いてゆく
どこかで なにかが 崩れて 突き当たり
そうして 今日は 絶え間なく つづく 雨の音
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