恋文
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窓の外には 大きな木
木の向こうには 灰色の空
きょうの雨は とても静かに 降る
窓から見える 濡れた舗道
雨のなかに 色とりどりの 電飾がひかる
しずくの伝う 窓のむこうに にじんで
思い出のように 流れてゆく
まっすぐ 木は 立っていて
葉は もう 落ちてゆく
空から ひかりは おりてくる
枝には まだ 葉が 透きとおっている
朝は 霧のなかにいる
覚めなくていい もう少し
あとで そとに出よう
身にまとう 霧は 薄くなるだろうか
朝が 暗いから ずっと 暗いように 思ってしまう
いつのまにか 空が 青く なっているのにね
目覚めたばかりの 街 灰色の空
通りの先が かすんで
黙って 歩く
傘をさしていても いつしか 濡れてゆく
滲んだ 街灯のひかりのよう
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