恋文
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川面に いくつもの泡が生まれて 流れるままに 消えてしまう
一日に ふと 思うことも 出来事も 泡つぶに似て
雨を 集めて 川は 険しかった
音は ざわざわと 岩に しろく 波が くだける
空から 少し 陽が さして
ちょっと やわらかく なった
濡れてしまっても いいの
少しづつ くらくなってゆく 枝の葉や 地面と いっしょに
染まって しまおう
慣れてゆく
光と影の あいだで
目をしばたたかせて
幾度も 目覚める 明けない夜
まだ ここに このままいる
どこにも いかない
空と 川は 同じ色に 染まって
町も いっしょに くすんでいる
記憶も おんなじ
壁ぎわと 窓ぎわから 影になってゆく
夜の訪れと いっしょに
思い出も 影になって
わたしも 影のなかに はいる
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