恋文
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窓を 閉めようとすると
草の匂いが 忍び込んでくる 夜といっしょに
光と風と 水の音
それだけでは 足りないと いうのだろうか
ぽっかりと すきまが できてしまって
食べ切れなかった 食物が また 冷凍庫に はいった
リス暮らし と つぶやいて
ひとり 笑ってみる
誰もいない 聖堂のなか
ひかりは ふんわり やわらかい
ことばは 胸のうちに おいておき
耳を すます
影が かげになる ひとときを 見ていよう
まだ 色は いろのままに
ひかりが さめてゆくまで
ひとりでいると 自分の時間しか 流れない
町にでてみる 交錯する 人々の時間のなかに はいってみよう
気づくと まだ 自分の時間に とどまっている
雨も ゆったりと 降る
灰色になった 空も 家のなかも
カーテンも 家具も
しんと 静まりかえっている
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