恋文
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雨の空の色に 染まってしまったのだ
いつもより しずかな夜
まだ 残ったままの ひかりが 冷めてゆく
木の枝も 影になって じっとしている
ラジオから流れる ブルースを 聞いている
風といっしょに 歩く
陽だまりに 咲いている 無窮花
まだ ここにいるけれど
いつか つながる
知らないうちに 降っている
しずくが つながって 見えて
音が 後から ついてくる
日向のにおいを 洗っていってしまった
わずかな 窓のすきまから 風がはこんでくる 雨のにおい
とおい町に 降った雨を 思いうかべる
気にしながらも 取り越し苦労なら ほっとすればいい
いちにちが なにごともなく 過ぎてゆく
空の縁が 薄くれないに 光っている
こんなに 早く 暗くなったのだろうか
記憶は あいまいなまま
この夏も 思い出になってゆくだろう
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