恋文
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すくんでしまった みたいに 立ち止まる
ずっと むこうは はるかに遠い
真っ白な道 野の草、花
風が とおりすぎて
誰もいない
風が でてきたから 草も 木も 揺れる
部屋のなか みんな 止まったまま 影のまま
真っ暗な空が 一瞬 真っ白になる
知らないところが 現れるみたい
一日じゅう 光にさらされた 草の匂いがする
暗くなるまえ わたしの髪も 枯れ草の匂い
槿の花が 夢のように 咲いている
まだ 繋がって いられる
暗くなって 鳥たちも やがて 眠るだろう
家のなかの あちこちから 時計の音が 聞こえてくる
わたしの 場所
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