恋文
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時は 自分ひとりで 過ぎてゆく
立ち止まっても 追いかけなくても
わたしの時間は わたしといっしょに 過ぎてゆく
振り返ると そうで ありたかった わたしが いるような 気がする
もう一度 振り返って どこも 変わらない そのままの わたしが いる
誰にとっても きょうが すぎる
遠くにいる あなたが 過ごしただろう
わたしの 知らない きょうは
少しくらいは 重なっただろうか
テーブルの上に 八重の花
娘がひろってきたのだろう 花海棠だろうか
ちいさな春 ぽつりと
花がうつむく
また ひとしきり 雨が 走っていった
切り絵のような 木の枝の 向こうに
雲が走ってゆく
鳥が来て 去ってゆく
うっすら 朱い 空に
影になる
思い出すこと ひとつ ひとつ
ずっと いまでも 同じなのに
どうして こんなに 遠くに 来てしまった
みたいな 気がするのかしらね
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