恋文
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川の流れと いっしょに 歩いてゆく
泡になり 淀みになって
砂であったり 草の枯れたあとの 湿った土のあいだを たどってゆく
風のおとも 鳥のこえも
いっしょくたになって
ひとりの わたしになる
今年初めての 雪を あなたは見たのでしょうか
眠っているあいだ ひとしきり 降って 翌朝には もう消えていたのでしょうか
この間 夢であなたと逢いましたが 雪は 降っていませんでした
今度 また逢ったら いっしょに 雪を見ましょうか
夜明けの暗闇で 耳をすます
風のおと 雨のおと 遠く かすかに 水の流れるおと
しずかに 繋がる わたし
森の木立の上 消えかかる ひかり
濡れた地面にも ひとしずく 残して
何月を 待とう 何月も 通り過ぎる月ならば
月と おなじに 満ちては 欠けて
いつでも 待っている 何月の月
音は眠りにはいりこむ
いつしか雨になっている
風がわたる 木の枝がたわむ
鳥の声がひびく 木の葉がさわぐ
なんども 思った いつか あなたと 歩きたいと
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