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わたしが なぞる かたち
目を開いていても 閉じていても
まるで 暗闇のなかに たたずんでいる
夢に捉ってしまおうか そのまま 帰ってこない 朝は 来ない
それは 夢なのだと 気づいているのに 目覚めることができない
そうして 覚めたときのことを 考えながら もう一度 夢にかえる
まだ 幾度も 思い浮かべることができる
きっと 遠くはない
あんまり まっすぐ 前ばかり向いても 見通せるわけでもない
それならば 振り返ってみてもいい そこも 遠くに吸い込まれてしまうけれど
濡れた舗道に 街灯の光が落ちる
街角は 暗いままに たたずんでいる
雨のしぶきを 浴びながら
少しづつ すれ違ってしまうような
それでも 馴染んでしまい
灰色の空の下
まだ 彼方を 思い浮かべるだけ
遠い国に 戻った
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