恋文
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からだが おもくて ぬぎすてて しまいたいけれど
そうもいかないので よこたわっている
最初は なんだか 自分がかわいそうで
それから じくじくとしたのを 見ているのが嫌で
少し ピンク色になった
かわいいと思う
ほんとうは 半分なんて ないものと 知っている
車内が そのまま 宙に放り出されたみたいに 寄り添っている
その中に 街灯のひかりが 浮かんでは 消えてゆくのだった
その続きの つながりの向こう
帰るところがある
いちにちが 過ぎる
ちいさな 痛み ちいさな 喜び
なにもなかった わけではない
けれども 眠りにつくまえに
なにも 特別ではなかった と おもう
暗い町のなかに ぽっかりと 窓の灯がうかぶ
うかんでは 消える
その窓からも 通り過ぎる 光を 見ている
さざなみのように 揺れ動き
湧き立つ泡のように とめどない
どこにも行けずに いつもともにある
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