恋文
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眠れないままに 時を数える
靄のなかに 小道を探すように
気づかないうちに 過ぎてしまう
灰色の空のしたで 建物の壁は くすんで 木々の色も 色あせて
一日のおわりに なにもかも 忘れて 眠ってしまおうとしている
季節が 移るといい
早すぎた 夏の終わりは いつだったのか
だからと なにも かわらない
また 今日がすぎてゆく
今日の 空は 青かった
とうもろこし畑で かくれんぼうをしている
だあれも いない
鐘の音を 聞いている
丘の上は ミルク色の霧に 隠れている
通りには 誰もいない
窓を 開ける前に まだ しばらく
空を 見ている
空の色が 部屋の中に 入り込んでくる
窓の外 木の枝が 揺れると
何かが 通り過ぎたみたい
なにか 待っているみたいに
窓を 見やる
風がいっしょに ついてくる
もうすぐ 暗くなる道
すぐそこの 灯りまで
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