恋文
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いちにちが はじまる
なにも かわらない
いつまでも つづきそうな 気がする
歩く 歩く
赤い実が なっている ピラカンサの枝がある むくげの 遅い花が咲いている
林を 通り抜ける 緑の 木陰
川に出会い 透きとおった 流れ
苔に覆われた 倒木をまたぎ 水に運ばれてきたばかりの 砂地を行く
どこにも たどり着かない
歩いている
髪を解くと
肩にかかり
わたしに 戻る
白い花が 咲いていた
緑のあいだ 小さな赤い実
ひんやりと 朝の陰に
ほんのり 灯る
ふと 目眩のような気がして
目の前を 大きなトラックが 走り抜けていった
一瞬に 轢き潰されてしまうだろう と 想像してみた
なんにも起こらなかった ひんやりする 朝の空気のなか
まっすぐ歩いている
どこでもない ところ
いつでもない 時間
そこに佇んでいる と 考えてみようか
いつでも どこにでも 行けるのか
いつまでも どこにも 行けないのか
わからない
音もなく 降る雨は
息のなかに しみこんで
からだが しっとり 重くなる
そとも うちも ひっそりとなる
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