恋文
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木々が とつぜん ざわめき始める
風が 雨をつれて 渡ってくる
鳥が 木の葉のように 飛んでいる
なにも 邪魔しない
雨音は ひろがって しみこんで
部屋のなかの 物音も
おなじ
窓に流れる 雨が 隔てている
なんにも 確かではない 世界のように
濡れそぼった 灰色の 異郷
ラベンダーが ひかりの方へと まっすぐ 伸びる
むらさきの かすみになって 風に揺れる
雨は さっきまで 降っていて 突然 止んだ
だんだん 暗くなる 鳥の声を 聞きながら
ひかりが なにもかも とどめている
影は なんにも 動かない
透き通った 葉っぱも 動かない
いくらでも 変ってゆく
なにを思っていたのだろうと 考えるまでもなく
変ってきたのだろうか
ふと みた じぶんの腕が
こんなに 細いなんて
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