恋文
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この世界が 坩堝だとして
溶けてゆくのは
喜びだとか 悲しみだとか
憎しみも 赦しも
みんな 抱いたままの
しずかに とけてゆきたい と おもう
ひとりの わたし
毎日 別の世界に いるみたいに
違うわたしが 生きている
ブラインドの 隙間から 洩れてくる
ひかりは 雨の色がする
また 風がでてきた
もうすぐ 雲と同じ色になる
雨でも 小鳥は やってくる
緑は 首を うなだれて
軒には いくつも 水の珠
羽は しっとり 重いだろう
もう 戻れない 立ち止まれない
そこにいた わたしは もういないから
いくらでも 背負うしか ないではないか
まだ 歩いてゆく
普段 しないけれど
夜更かしをして
食べてもいいや と
口にする なにもかも
美味しいのね
森閑としている
なかから 聞こえてくるような 幻のような おとが
からだの かたちを なぞってみる
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