恋文
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2007年06月21日(木)

暗がりに
帰ろうとする

記憶をたどる

いつか
夏の夜の香り


2007年06月20日(水) 風に

とつぜんの
風に揺れる 枝から
花心が 
落ちてくる

まだ 雨の前に
雨のおとのように


2007年06月19日(火) 泥のなか

干潟の
さかなの ように

少しだけ
泥のなかを
進んでみよう

どこにも
泥しかないから

どうやって
進もうか

息だけは
してみよう


2007年06月18日(月) 木の実

落ちた木の実
雨が
さらっていった

しずくと
いっしょに また
落ちてくる


2007年06月17日(日)

風が でてきた

空は ミルクのように
重くなってきた

揺れている
木の枝、草

わたしと
いっしょ

暮れてしまうまで



2007年06月16日(土) 形見

あなたの
形見に
触れる と

まだ
ここに いられる


2007年06月15日(金) 異郷

曇ったガラスの
向こうは

いつか 梅雨の日
寒かった

同じ空 みたい




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