恋文
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雨も 風も やんで
みな 影になる
眠りにつく まえに
通り過ぎるだけの 町のなかに 通りが のびている
途切れた屋根 森の木々
思いを巡らせば 知っている道に つながってゆくだろう
覚めるのが 億劫になって
しばらく 夢の住人に なってみる
雨が音をたてて 降って
濡れた木立の かたわらに
そこだけ 光があたっているみたい
紅い 薔薇のしげみ
雷の音がする 空は暗くなって
わたしは ふんわり ふんわり 髪を梳かしている
風が止まったみたい とっても静か
なのに もうすぐ 雨が降るだろう
わたしは 髪も梳かしたから もう 眠ってしまおう
振り返ったら まだ あなたたちが いるから
まだ 振り返っても いいのかなぁ
夕日が いくつもの かけらになって 降ってくる
草も木も 夕日に きらきら 濡れている
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