恋文
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雨と時計の 音が 分からなくなり
いつか わたしの鼓動も 混じりあって
溶け出してゆく 夜のなかに
風の 冷たさ だけではない
光が すこしづつ ほぐしてくれる
夕方は ゆっくり 暮れる
わたしは どこまで 行こうか
霧のような 雨が すこしづつ ただよって
遠くまで 見えない
わたしは どこか 隙間に いる
こっそりと 身を 押し込んで
それは それで わたしの 体温と わたしの 香り
どこにも 出なくて いい
雨だ 雨だ 濡れて みんな
知らない わたしも
濡れている
いくつもの 夢を たどって
しっとりと 湿った
朝の からだ
草のかおりを たずさえて
木々の あいだを 風が帰ってゆく
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